SIWA KOUZO Collection
Fusion of modern design and traditional meticulous craftsmanship
message from the designer
優しくて柔らかく、ほっこりとして親しみやすい。そんな印象を持つことが多い和紙ですが、アングルを少し変えてみると、ハリがあって、力強く、レザーのような揺らぎと風合いを持ち合わせていることに気づきます。和紙の特別感、目にしたときにパッと気持ちが晴れやかになる感覚をモノのかたちに集約していくことができればと考えました。
紙の表情が可能な限り引き立つように余計な装飾は設けず、機能性とバランスを鑑みながらレザーやファブリックなどの素材をミックス。ステッチの手法にも配慮しています。
和洋どちらのワードローブでも使うことができるニュアンスを持たせつつ、手にしただけで気持ちが少し高揚するようなバッグ。少し特別な一日のためにお気に入りのアクセサリーや時計、靴を選ぶような感覚でKOUZOを楽しんでいただければ幸いです。

about SIWA KOUZO
デザイナーの柴田文江さんのミニマムなデザインにより、天然植物の繊維を伝統技術で漉き上げた楮和紙の新たな価値を引き出したコレクション「KOUZO」。
本コレクションは、楮という自然素材に流行に左右されないタイムレスなデザインとディテールへのこだわりを掛け合わせ、モデスト・ ラグジュアリーな感覚を体現しています。
千年の時を超えて日本の生活文化に貢献してきた和紙は、地域や風土によって多様に異なる味わいを持つ素材です。
私たちはサスティナブルな歴史素材の可能性をさらに追求したいと考えます。素朴な素材である楮和紙を自由なデザインの視点から捉え、丁寧な手仕事で仕上げた工芸品です。使う人の感覚、感性にやさしく触れ、日常に特別な喜びと楽しみをもたらすコレクションとしての成長を目指します。
about KOUZO
日本では1500年以上の歴史を持つ手漉き和紙、楮和紙。クワ科の植物である楮(こうぞ)の樹皮を原料とするこの和紙は、繊維が非常に長く、丈夫で長持ちするのが特徴です。
「SIWA KOUZO」では、日本国内の楮和紙の産地の中からで、石川県石州市と新潟県小国の2つの産地と取り組み、その場所で作られた楮と、その場所に暮らす人の手作業で漉枯れた和紙を使用しています。
楮は成長が早く、持続可能な農法で栽培されるため、森林伐採の必要がありません。また、化学薬品や人工的な添加物をほとんど使用しない農法で生産されており、大量生産の紙と比べてエネルギー消費が少ないのも特徴です。
こうして育てられた楮から繊維を取り出し、職人が1枚1枚丁寧に漉き上げた和紙に、「柿渋」や「ベンガラ」を用いることで、色彩の美しさと強度を高めました。それぞれが異なる表情を持ち、使うほどに風合いが増していく特別なアイテムです。経年変化も楽しみながら、長くご愛用いただけます。

about ONAO SIWA
山梨県市川三郷町は、千年の歴史を持つ和紙の産地です。この地では、暮らしに根づいた和紙と、その和紙を使った製品が作られてきました。
その中でも「SIWA | 紙和」は、和紙本来の魅力を大切にしながら、もっと身近で、日常に寄り添う道具をつくるプロジェクトです。環境に配慮した素材を使用し、長くお使いいただける製品を生み出してきました。
プロジェクトの始まりは2008年。同じ山梨県出身のプロダクトデザイナー・深澤直人さんとともに、ベーシックシリーズを開発しました。近年では、ファッションブランド「mina perhonen」や、長年にわたり染色家として活動を続けてきた柚木沙弥郎さんなど、国内外のアーティストやデザイナーとのコラボレーションも行っています。
また、「Ace Hotel 京都」では、私たちが柚木沙弥郎さんと制作したアートパネルや、Ace Hotelとのコラボグッズが採用されています。
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update
2025年3月14日 楮についての項目を追加
2024年12月27日 ページ公開